本丸より (36)

 

 

looking for your love

グランドセントラル

 

 

 

 

友達以上の気持ち
胸に閉じ込めて来たけれど
こころがもう
嘘をつけなくて
こんなに
せつない
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camouflage maria takeuchi

 

 

  

 

    

           

 

 

生活を続けていると、大嫌いなため息をつきたくなることだってある。
わたしは、他のサイトでは徹底的に「本丸のHN」とは違った面を出すことで、なんとなく気分転換をしているようなところがある。
けれども、とても疲れて、何も書けないような自分になった時、ふと、戻って来るのは、他の誰のサイトでもなく、不思議にこの「本丸」なのだ。

ここには嘘がない。
少なくとも
自分がその時に綴ったものの中には、その時の心情やせつなさや喜びや憂いが、まっすぐに、そして、飾りなく残されている。
その嘘のない自分の過去の心情に触れることで、わたしは少しずつ癒されていく。
まるで自己治癒力が働くかのように。

時には、自分が書いたものではないような錯角に陥ることだってある。
どうしてこんな「言葉」が音楽のように綴れたのだろうと思うことさえある。
その反面
書けない時のわたしは、どんなにこころの中を探しても、何も出て来ない。
だからこそ、こころから湧き出たものは、澄み切った水のように凛としている。

こころは
大昔からいろいろな分野で表現されながら、結局、誰も本当に伝えたいことが伝えられないまま、どうすればいいのかわからないまま、そうして、わからないからこそ、益々表現する根本になっては、人のこころを動かしたりする。

わたしがこの本丸を続けた大きな理由のひとつには、どうしても、こころから発散させなければ生きて行けないような感情があったからだと、今になって思う。

「想う気持ち」の行き場がなくて、伝えたくても伝えられなくて、語りたくても語れなくて、そうして、見つけたのが「書く」ことだった。

そこから、他の人達がなにかを感じてくれることが、今では本丸が続く大きな「訳」になっている。

走り始めた列車はどこへ向かうのか、わからないまま走り続け、そうして、時々、山手線のようにただぐるぐると回っているだけなのかと思ってみたり。

それでも、終点に着いてしまうよりはいいのだと、今は思う。

 

  

 

 

 

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